~八千代市長選挙、桜井候補の奮闘も及ばず~
それでも、八千代市政に何が問われているのかを明確に問題提起!今後の市民運動の展望に向けた道筋を立てた!
5月16日に告示、23日投票日の八千代市長選挙は、情報公開と市民の会も支援していた桜井候補は残念な結果に終わりました。しかし、桜井候補をはじめ、多くの市民ボランティアが参加して取り組まれました。活動も人もお金もすべて市民による手作り選挙でした。3候補のなかでは昨年末に立候補を表明し、一番早く取り組みを開始しました。市民集会、地域集会、駅頭、街宣など宣伝活動は前回に比べて積極的に取り組みました。
公約や政策は一番正しかったことを確信しており、また、市長報酬50%減、PTA会長歴任など、私利私欲のない人柄が好評でした。そして、訴えの柱であった「学校統廃合反対」は、阿蘇・米本での地道な活動に裏打ちされた説得力のあるものでしたし、他の候補が言及さえもしていない「全市民への無料PCR検査実施」を始めとしたコロナ対策は市民ニーズに明確に応えたものでした。
しかし、政策が市民に浸透しきれなかったことは、市民が主役の会の運動の質の問題として今後の課題となりました。とはいえ、投票率が3.6%減少したにもかかわらず、12%の投票率を獲得して供託金を確保し、最低限のハードルはクリアしました。また、選挙戦を通して八千代市政に何が問われているのかを明確に問題提起したことにより、総括をさらに深めれば今後の市民運動の展望に向けた道筋を立てることができるのではないでしょうか。
なお、推薦団体の「市民が主役の市政を実現する会」が投票日の翌日に声明を発表していますので、下記に転載いたします。(寄稿:三田 登)
〈声 明〉市民が主役の市政を実現する会
PCR検査の拡充をはじめ、今後も公約実現に全力でがんばります
2021年5月24日
5月23日投開票で行われた八千代市長選挙で、「市民が主役の市政を実現する会」(市民が主役の会)の推薦を受けた桜井よしのり候補は、6,471票(得票率12%)を獲得し、健闘しましたが、当選に至りませんでした。ご支持・ご支援いただいた市民のみなさんに心から感謝を申し上げます。
今回の市長選挙は、コロナ禍のもと市民の命と健康、暮らし・福祉を守るには、服部市政からの転換ができるかどうかが問われました。桜井よしのり候補は、①いつでもどこでも何回でもPCR検査を無料で受けられる②子どもを犠牲に22校の小中学校を7校に削減する計画の中止③市庁舎整備は建て替えではなく、国の補助金を活用して耐震・大規模改修へと訴えてきました。
財源問題では、512億円もの借金があるなかで、総事業費117億円の市庁舎建て替えで、市の借金を100億円も増やすよりも、耐震・大規模改修で、節約したお金をコロナ対策など、市民の暮らし・福祉に使うべきと訴え、共感を得ることができました。これに対し、服部市長は、「大地震が来たらどうする」と弁解せざるを得ませんでした。
さらに、桜井候補は八千代市の財政力は、千葉県のなかで上から7番目、この豊かな財政力を、市民の暮らし・福祉最優先に切り替えるべきと訴えてきました。
この市長選挙で掲げた「8つの重点公約」の実現に向け、市民が主役の会は、みなさんとご一緒に、安心と希望が持てる八千代市に向け、今後とも奮闘する決意です。