三 田 登
こりゃあ、問題だ! |
「立憲ネット・千葉」の学習会 |
第1次・安倍お坊ちゃま内閣誕生時に、まず上げたアドバルーンが「美しい国、日本」「戦後レジームからの脱却」。つまり、戦後平和憲法を帝国憲法に戻して「脱却」し、日本を戦前戦中のファシズム社会に戻して、軍靴が沿道に響く社会が「美しい国、日本」の姿だと。その、お爺ちゃん譲りの発想はまるで変わらず。勉強不足と活舌の悪さも相変わらずです。
さて、またまた危ないのが安倍の大好きな「道徳教育」。これまで教科外活動だったのが2015年の学習指導要領改悪により「教科」となることが決定。
そもそも、「いじめ問題」が契機だったのに、「生徒に道徳教育をすれば、いじめは解決する」とかいう理解不能な理屈で決定。背景には安倍の戦前回帰・国家主義思想が反映されていることは論を待ちません。
そこで、去る7月26日に、私も参加している「自治体議員立憲ネットワーク・千葉」の会合があり、「中学校の道徳教科書について」をテーマに、大野博美佐倉市議(市民ネット)からの報告と参加者による議論がありました。猛暑のせいか、参加者は少なめだったものの、とても参考になりました。
ちなみに8社が中学校「特別の教科・道徳」を発行。そのなかでも特に酷いのが新規参入の日本教科書(株)。同社は、侵略戦争を賛美する育鵬社と関係が深い「日本教育再生機構」理事長の八木秀二・麗澤大教授が社長。安倍の政策ブレーンです。また、同社は「マンガ嫌韓流シリーズ」というヘイト漫画本も発行。これが結構売れているというから、やっぱり世の中おかしいぜ!
教科書の内容は酷いものですが、FBでは長くなるので中味は割愛しますが、関心のある方は「子どもと教科書全国ネット21」まで、お問い合せください。
また、アエラが昨日、「道徳の教科化。初の通知表に現場は困惑。いずれ点数化の危惧も」と問題提起の記事を発信していますので、こちらも是非。
いずれにせよ、人の「道」も、人の「徳」も様々。多様性があって当然であり、ましてや国が教科として、価値の決めつけや採点などできるはずがありません。教育現場の教師も困惑(そりゃ、そうだ。教師だってそんな勉強はしていない)しています。まさに教育の国家統制であり、安倍政権はまたひとつ大きな罪を重ねようとしています。